アクアリウムとアニメに最高のこだわりを

アクアリウムクリエイターのアクアリウムな生活をうp、元「アクアリウムに最高のこだわりを」アニメオタクが芽を生やしてちょこちょこブログに登場してきます。

バルーンモーリー の繁殖を確実に成功させるコツ

f:id:sumikawater:20210306182552j:plain* バルーンモーリー の飼育に悩んでいる方へ

バルーンモーリー の飼育は簡単?

今まで何年か、バルーンモーリー を飼育してきましたが

はっきり言って、とても苦労しました。

愛らしく、可愛くカラフルで、
バルーンモーリー が自宅の水槽で繁殖したら嬉しいな〜…

でもなかなか難しいです。

よくお店では「繁殖も簡単で飼育も簡単!可愛い!」
と表記されていますが、
一発で初心者で成功した方がいたらぜひコメントください。
私は、とても初心者の間はうまく繁殖させられませんでした。

悩んだこと

初心者だから水槽が小さくて。

しょっぱな90cm水槽に手をつける人は
ほぼほぼいないと思います。

私も、初めて買った水槽はキューブと45cmでした。
そこで起きた問題が、、、

水流が強いかも

水槽が小さいので、どのフィルターを使っても
ある程度の水流は生まれてしまいます。

バルーンモーリー は
モーリーの品種改良なので
フォルムがメイン。見た目重視。。

なので泳ぐのがとても苦手です。
水流が強いと、疲れて消耗が激しく生き急ぐ感じになってしまうかも。
実際小さい水槽で飼育したとき、長生きはしてもらえませんでした。

隠れ家が少ない

繁殖させたいので、
オスメスのペアができるよう
2、3ペア投入しますよね?

特にヒレをたてて威嚇しやすいオスは
気が強いです。
オス同士でメスを取り合う喧嘩もよく勃発していて、
気が弱いオスは水槽の隅っこで固まってしまいました。
ご飯も食べにこなくなってしまいました。

多少のオブジェを入れたところで、
同じことです。
同じバルーンモーリー で大した体格差はないので、
同じ隙間に入ることができてしまいます。
むしろオブジェを置いた方が、逃げ場のないところへ
追い込まれてしまうようでした。


確かに稚魚は生まれるけれど

バルーンモーリー をオスメス同時に、
多数飼育していれば
必然的に稚魚は生まれます。

稚魚は生まれるけれど、

育たない。

大きくなる前に死んでしまう。

私も直面した問題で、試行錯誤しました。

考えられる原因は、

●水流が強い

稚魚のために馬鹿でかい水槽を買ってあげるわけもなく
親と同じ水槽
つまり最初の頃は30cm、45cmの水槽で
稚魚を育てようとしていたわけですが

やっぱり稚魚にとっては水流が強いのかも?と思っていました。

●餌に気をつかいすぎた

うちで生まれた稚魚だ!
嬉しくて稚魚用のご飯を買ってきました。

誤って多めに入れてしまって、急いで余った餌を吸ったり。
底面に食べ残されたご飯をスポイトですったり。
細かいので、水の汚れがはっきり目に見えず不安になり

努力の甲斐なく稚魚は逝ってしまい…

逆にストレスかもしれない、とやめました。

●体力を使わせてしまった

同上ですが
スポイトのところにきた稚魚を避けられず
水流に巻き込んでしまったり

小さい水槽にとってフィルターの吸い込むパワーは
水流をかなり作り出してしまうので

生まれて間もない稚魚に対して
強制的に体力トレーニングさせているようなもんでした。

●水換えのストレス

初心者の私は
小さい水槽は水が汚れやすい!かびやすい!腐りやすい!
というネットの情報を完全に信じ。

小さい水槽の小さい心許ないフィルターを
信じきれず、
週に1〜2回の水換えは
稚魚が生まれてからも律儀に続けていました。

正直、稚魚にとっては最悪な環境を作り出していた
最悪な飼い主だったかも。
ごめんね、稚魚さん…

●隔離水槽を使った

親や、混泳してた熱帯魚(いうてもネオンテトラグッピー
が悪いのか!
と思い立ち、
隔離水槽を購入。

勘違いして欲しくないのですが
隔離して稚魚を産んでもらうことは悪いこととは思いません。
(出産時期が間もない親魚が見分けられるのであれば、です。
 一週間以上隔離水槽に閉じ込めるのはストレスになるかもです。)

私の失敗は、
産んだ後、稚魚をそのまま隔離水槽で育てたことです。

隔離水槽だったら他のお魚さんの脅威から守れる!と安易に考えましたが
今資格まで持ったアクアリウムクリエイター になってから考えると

逃げ場もない

水流がストレートに伝わってくる
休めない環境

なんってことをしてしまったんだ!

絶対ダメです。
稚魚専用のご飯を頑張ってあげたところで
それでは死んでしまいます。


以上を踏まえて、

バルーンモーリー の繁殖を成功させるにはどうすればいいのか

できるだけ大きな水槽がいい。

私がやっと稚魚を大きくなるまで成長させた時は

現在の 90cm水槽 でした。

大きな水槽がよかった点は

●フィルターの水流を分散できる
●水質が安定する
●逃げ場をたくさん作れる

これらは、小さい水槽で問題になっていた点です。

詳しくは前述を読んでください

フィルターに仕込んだもの

実はちょっと前まで、
バルーンモーリー は調子が良くても1ヶ月に一匹死んでしまう感じでした。

偶然の転機があって発見したことがあります。
バルーンモーリー の飼育をする時おすすめです。

1月くらいに、フィルターのマットが切れてしまったんです。
在庫がなくなっていたのに気づかず、

でもマットも十分に汚れていて捨ててしまったので
とっさに、家に使わず保管してあった
アクアリウム用の牡蠣殻のフィルターを
本来マットを敷けるところに入れました。

すると、やたら水槽が元気そう。
死なないし、稚魚は生まれるわ育つわ、、


うちで最近ミドリフグを買った時に、
ミドリフグは弱アルカリだと調子がいい」
と専門書に書いてあったので
何気なく
「バルーンモーリー って中性だったよね?」
と思い調べてみると
「中性〜弱アルカリ性が最適、でもアルカリに傾けすぎるとよくない」
とわかって。

牡蠣殻には、若干…というか、ごく若干!
アルカリ性に傾ける作用があるようです。
つまり、マットの下に適当に敷いた
牡蠣殻が最適だったということ(笑)

ミドリフグは「せいりゅう石」を入れてアルカリに傾けています。


水草をちょっと多めに上の方にいれる

オブジェを入れたり色々試行錯誤してきましたが、
アナカリスが1番の隠れ家になるようです。

特に上の方に入れるのが重要なポイント。
鉛巻きのを買ってきたり作ったりして、
紐などで上の方に固定するといいです。
うちでは、上部フィルターを利用して
アナカリスを二束固定して浮かせています。

なぜ上の方に入れるのかというと
稚魚は、下の方に落ちてきたご飯を食べるより
上に食べにくる方が
多く口にできるし、隠れるのもスムーズだから、です。

詳しく話すと、
●下の方にご飯が落ちてくるのを待っていても、
親魚もご飯を追いかけて降りてきて、
稚魚は逃げてしまう。あんまりご飯を確保できない

●何より、下にもたくさんの水草の隠れ家を作っても
上の方を好んで隠れ家にしている

●他の熱帯魚さんで、上をちょこまか泳ぐ種類は少ないので
水草で大きい魚たちが入ってこれないところを作れば
そこで休める。

だから、上に浮いてきた水草などもそのまま放置しておくと
(もちろん悪くなった葉っぱなどは取り除いてください!)
稚魚が勝手に生まれて育ってくれます。

親が生みやすい、休みやすい水草もいれる

上だけでなく下の方にも水草とオブジェを組み合わせて
ごちゃごちゃものを置いてあげると、
水流のないところで安全に出産してくれます。

うちではそうしていますが、
必ずしも床全面にソイルを敷く必要はないと思います。

私も最初からソイルをしいていなくて、
後から敷こうかと考えましたが
魚のストレスをかけるのもいやだし、
大丈夫と記載はあるけれど水が濁るのもなんかな〜。

と思い、

小さな容器にソイルをつめて、
その上に鉛巻きを外さずそのまま乗っけています。
意外といけます。

高いけど、ポットなら何もせずそのまま水槽に入れるだけですし!

だから、ソイル全体にしきたくないな〜という方でも
ぜひ水草はいいと思います!

餌はあんまり気にしない!

餌は普通に熱帯魚さんたちにあげてるもので構いません。
稚魚用のご飯もありますが、
胎生魚であればそこまでしなくてもいいかもしれません。
バルーンモーリー は胎生魚なので、普通の熱帯魚と同じでいいです。

大きめのフレークだったら、手ですりつぶしながら落としてあげます。

コツが一つ、
例えば水草を上の方に浮かべているのが左側だったら
稚魚たちも左に集まっているので

まず右側に立って人影を見せて、ご飯を落とす。

その後右側に立ったまま、手だけで左側にご飯を落とす。

これで稚魚さんたちも安心して食べれますね…

あくまでもうちではこうしてる!ってだけです。
それぞれのおうちのやり方で、愛情を注いであげてください。

仕上げ!

他のブロガーとインスタグラム繋がりの方から
もらったアイディアですが

上部フィルターでポトスを育てています。

ポトス以外にも、色々な植物がアクアリウマーの間で育てられているようですね。
ツタ科であれば、光が少なくても水さえあれば丈夫で育ちやすいみたい。

根っこが、余計な栄養分吸収してくれるとかなんとか。
ガーデニングが趣味の方の普通のポトスの成長記録を覗かせてもらったのですが
水槽のフィルターの方が若干成長が早いと感じました。
栄養分がある証拠かな?
もっとたくさんの比較対象がないと、確実にそうだとは言い切れませんが。

実際うちはこれで絶妙なバランスで安定しているので
続けています。

あと、ポトスは成長が早い方なので、
葉っぱの芽が出てくる様子なんかも楽しくて
ハッピーが増えます♪

最後に

久々の更新になってしまいましたが、
次々稚魚の姿がみられて嬉しいので
このテンションのまま、
成功までの道のりをあげてみました。

アクアリウムは、一発で簡単にうまくいくことは
そうそうないと思います。
チョコグラや、バルーンモーリー など
コツが必要なかわい子ちゃんなら尚更。

失敗を重ねる前に、一度自分の体験を知って
参考にしていただけたら嬉しいです。

ちなみにですが、
ネットにあちゃこちゃ上がってる情報を色々信じるよりも、
アクアリウマーのブログやインスタの方がよっぽど参考になります。
質問したりコメントすると色々教えていただけます。
そんな優しいアクアリウマー仲間のおかげでここまで成長できました。

みなさまいつも本当にありがとうございます。